祖母の梅干し

乾燥させた梅干しの表面には塩が噴いていて、
思い出しただけでも口の奥から唾液が出てきます。
すっぱいのではなく、しょっぱ~いのです。
ちなみに祖母の家には砂糖と言うものは置いてなかったんですよ。
今年の夏は、古いお家を借りて夫とふたり、引っ越しました。
毎日暑い中、自分たちでDIYしながらの生活だったので、
エアコンのきいた部屋で生活することが、極端に少なめでした。
ペンキを塗ったり、トンカチトンカチしたり、網戸を張りかえたり・・・。
お陰で毎日、髪振り乱し、汗だくの日々でした。
「大人になって、こんなに汗をかいたのはじめてだよね!」っていうくらいの
大量の汗をかいて、作業をして、その後、ちょっと休憩っていうときに
あの祖母のしょぱ~い梅干しの味を思っては、ため息がでるような
残念な気持ちになっていました。
塩分控えめで甘みのある梅干しなんて、「は?それ梅干しじゃないし。」って感じ。
だから、スーパーマーケットの梅干しは、めったに買いません。
そんな時にDIYを手伝ってくれていた友人が
手づかみで渡してくれた梅干しはまさに、祖母が作っていたそれ!そのままだったからびっくり。
彼女の手作り!
表面に噴いたキラキラ輝く塩の美しさに感動のあまり
涙がでそうなほど!!!
彼女ももちろん、酒飲みだから、
一口、口に含んだ梅干しは、顔をしかめずにはいられないほど
しょっぱ~い。
なんだか、もったいなくて
思わず、梅干しのその香りを胸いっぱいに吸い込んで深呼吸。
はぁ~懐かしい。
種もいつまでも、口から出すことができませんでした。
もしかして、食べ比べたら祖母の味とは全然違うものなのかも知れないけれど、
私の記憶のなかの祖母の梅干しは、これでした。
深呼吸して吸い込んだその梅干しの香りは、
太陽をたくさん浴びて、
私を心底、励ましてくれる穏やかなエネルギーの香りでした。
穏やかな香りにこそ、パワーが宿っていると感じる私には
忘れられない香りになりました。
来年の梅の時期には
彼女のレシピを盗んで、同じものが作れるように頑張ろう!と
今から、梅の咲く頃が待ち遠しいのです。

 

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