手作り石けんと市販の固形石けんの違い

始めて石けんを手作りしたのが、約10数年前。

石けんが何たるか、も知らずに

手作り石けんの本を見ながら、

マルセイユ石けんをつくりました。

ちょうど、梅雨の時期だったと記憶しています。

ちょっとめんどくさそうだけれど、簡単に作れそうだし

楽しそう!と

軽い気持ちで作ってみましたが、

出来上がった石けんはベトベト。

24時間たっても、ベトベトしていて型から出せる状態ではありませんでした。

1っ週間くらい様子を見たけれど、変わらず。

簡単に出来ると思っていた石けんが

最悪の状態になり、やる気をなくして

そのまま放置するはめになりました。

トレースの状態が本ではわかりにくくて

適当だったことも関係しているとは思いますが。

それから、石けんは自分で作るものではないんだな・・・と感じて、

市販の石けんを購入して使う日々となりました。

今では、石けんと大親友の仲良しになれましたが、

このときは、今みたいに手作り石けん大好き!な時期が来るなんて考えられませんでした。

 

なぜ、始めて作った石けんが

ベトベトで固まりにくかったか・・・というと、

それは、天然の保湿成分、グリセリンのお陰です。

油脂から作る石けんは、脂肪酸とグリセリンが手をつないでいる状態で存在しています。

そこに苛性ソーダを加えることで、

脂肪酸が洗浄力を持った石けん成分となり、

グリセリンと離れて、グリセリンは保湿成分として働いてくれるのですが、

このグリセリンが、空気中の水分を取り込み、

しっとり感を出すのです。

過剰に水分を吸着させることで、石けんのベトベト感になってしまうのです。

当時、私が住んでいたところが異常に湿度が高かったのだと思います。

しかし、このグリセリンが石けんの中に残っていることで、

洗った後のしっとり感につながり、肌老化を防いでくれるのです。

油脂の肌表面に残る感じの保湿効果と比べて、

グリセリンのしっとり感は、お肌の中から潤う感じで

キメの整ったなめらか肌にしてくれます。

これが、家庭で作る石けんの良さなのです。

家庭で作るこの石けんの製法は

『コールドプレス製法』と言います。

 

一方、市販の無添加石けんは、

『純石けん98%』と書いているものがほとんど。

『釜炊き製法』と書いているものが多いでしょう。

コールドプレス石けんが1ヶ月以上かけて製造するのに対して、

この方法を用いている石けんは10日程で製造できるのが特徴です。

油脂にやや多めのアルカリを加えて、

化学反応をおこし、鹸化が完了したところで、

塩を加えてさらに加熱し、不純物を取り除く作業をします。

この塩を加える作業を塩析と言います。

その後、塩析を何度か繰り返し、

石けんが完成します。

この方法で完成した石けんには、

もはや、天然のグリセリンは存在しません。

石けんが、さっぱりして乾燥する、

洗顔後つっぱる、と言う印象を与えるのはこの作業のためなのです。

不純物と一緒にグリセリンも取り除いてしまっているからなのです。

このグリセリンが残っていることでお肌にはとても良い効果を与えてくれますが、

販売するときには、

今の時期のように湿度が高いと、お店に並べている間に

空気中の水分を吸ってベトベトになる可能性があるため、

メーカーと相手はとても厄介なものなのです。

 

 

 

このように同じ石けんの『顔』をしているものでも

製造方法によって、配合成分が変わってくるため、

使用感も大きく変わってきてしまうのです。

もちろん、どのような油脂を使うかによっても

かなり違いは出てきますが、

油脂の違いと言うよりは、

製造方法の違いが、いちばん大きいでしょう。

あなたの使っている石けんはどんな製法ですか?

 

私が、手作り石けんを推奨するのは、

こんな理由があるからなのです。

 

そして、固形石けんの顔をして店頭に並んでいても、

合成界面活性剤で作られた石けんもありますので、

その辺も要注意です。

これに関しては、明日のこのブログでご紹介しますね。

 

 

 

 

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